
増減要因はウォーターフォールで見せる
2026年9月16日 公開
集計対象:ウォーターフォール(4 件) /用語: ウォーターフォール
前期と今期の棒を 2 本並べれば、増えたか減ったかは分かる。分からないのは「何が効いたのか」である。ウォーターフォールはそこを引き受ける図解型で、始点と終点の間に増減要因を階段状に並べる。
スライド図鑑には現在 4 枚のウォーターフォールがある。共通していた作りを 3 つ挙げる。
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ウォーターフォール/4 件
増加と減少を色で分けている
このデータの範囲で共通していたのが、増加要因と減少要因を別の色にすることである。形だけでも上下は分かるが、色を分けると凡例を読まずに全体の傾向が掴める。
分け方には 2 通りあった。増加と減少に別の色相を当てるやり方と、増加だけ基調色で塗って減少をグレーに落とすやり方。後者のほうが資料全体の色数を増やさずに済む。
ただし、色数そのものは少なくない。集めた事例の使用色数は平均 5 色で、掲載スライド全体の平均 4.8 色を上回っていた。増減の 2 色に加えて、合計の色、群をまとめる帯の色、注記の色が乗るためである。
合計を途中の棒と切り分けている
始点(前期)と終点(今期)は、途中の増減要因とは性質が違う。ここを同じ見た目で並べると、どこが到達点かが分からなくなる。
事例で使われていた切り分け方は次のとおり。
- 合計の 2 本だけを床から立ち上げ、途中の棒は浮かせる
- 合計の棒だけ幅を広く取る
- 合計の棒の上下に細い罫線を渡す
- 合計の棒の下端を波線で切り、大きな値を画面に収める
いずれも形の違いで切り分けている。色をもう 1 色足す方法もあるが、それをやると増減の色分けと競合する。
文字は棒から逃がしている
ウォーターフォールが読みにくくなる原因の多くは、棒そのものではなく棒に添える言葉にある。要因名が長いと折り返しが起き、棒の間隔が崩れて階段の形が追えなくなる。
集めた事例の文字数は、中央値で 282 字だった。掲載スライド全体の中央値 206 字と比べると多い。つまり情報量そのものは削っていない。削っているのは棒に触れる位置にある文字だけで、残りは上部の見出し、下部の注記、あるいは横に添えた表へ逃がしている。
ウォーターフォールの事例
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ウォーターフォールが現れるスライドの内容は次のとおり。
| スライドの内容 | 枚数 | 割合 |
|---|---|---|
| 業績ハイライト | 4 | 100% |
このデータの範囲では、出てくる場所は業績の説明に集中していた。始点と終点が数字で決まっていて、その間を分解して見せたい場面の図解型である、と言い換えられる。
真似できるか
この図解型は、掲載しているスライドの中で**「すぐ真似できる」が 1 件もない**数少ない型だった。
ウォーターフォールの再現しやすさ
- すぐ真似できる 0 件
- 手間はかかるが可能 3 件
- 専門技術が必要 1 件
対象 4 件。ギャラリーで見る →
理由は作図の手数にある。浮かせる棒の位置は、累計を計算しないと決まらない。表計算ソフトで積み上げ棒を作り、下側の系列を透明にすると同じ形にはなるが、要因を足したり並べ替えたりするたびに計算をやり直すことになる。
一方で、効いているのは作図ではなく削る判断のほうである。要因を 5 本前後に絞り、名前を短く揃える。ここが決まっていれば、図は素朴でも読める。
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ウォーターフォール/4 件
この記事の数値は、スライド図鑑に掲載している資料を集計して算出しています。外部の統計は使っていません。 掲載件数が増えると数値も変わるため、本文では「このデータの範囲では」という限定を付けています。 下書きの生成に AI を使い、公開前に人が確認しています。
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