
グラフのないスライドが引き受けている仕事
2026年9月17日 公開
集計対象:なし(17 件) /用語: なし
スライドの作り方の話は、たいていグラフの話になる。ただ、掲載している 48 枚のうち 17 枚は、グラフも図解も使っていない。割合にすると 35.4% である。
これらは手抜きのページではない。グラフでは引き受けられない仕事を担っている。
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なし/17 件
どこに現れるか
表紙が最も多く、次いで理念と目次。いずれも資料の区切りにあたるページである。中身の説明ではなく、「ここから何が始まるか」を示す位置に集中している。
文字量が 4 分の 1 になる
グラフのないスライドの文字数は、中央値で 58 字だった。掲載スライド全体の中央値 206 字と比べると、およそ 4 分の 1 である。
グラフがない分を文字で埋める、ということが起きていない。むしろ逆で、図版がないページほど文字を削っている。区切りのページに情報を足すと、読み手は「本題が始まった」と誤解する。
色数も平均 4 色と、全体の平均 4.8 色を下回っていた。
文字サイズの差だけが大きい
要素が少ないぶん、文字サイズの差は大きく取られている。最大サイズと本文サイズの比は平均 3.2 倍で、全体の平均 2.9 倍を上回った。
文字量の少ないページでは、サイズ差を付けても画面が混まない。逆に、文字量の多いページで同じ差を付けると読み飛ばしが起きる。文字量とサイズ差は反比例させる、という関係が事例から読み取れる。
集めた事例で共通していたのは、差を付ける箇所を 1 つに絞っていることだった。表紙なら資料名だけ、理念なら一文だけ、目次なら項目名だけ。3 段階以上に分けている例は少数だった。
グラフのないスライドの事例
すべて見る →背景の扱いで区切りを示す
もう 1 つの共通点は、背景の扱いで前後のページと差を付けていることである。
- 基調色の面で全画面を覆う
- 写真を敷き、暗い側に文字を置く
- 前後が白地の資料の中で、そのページだけ黒地にする
いずれも、めくった瞬間に「別の種類のページだ」と分かる作りになっている。本文ページと同じ白地のまま文字だけを大きくした例は、掲載事例の中では少数だった。
真似できるか
グラフのないスライドの再現しやすさ
- すぐ真似できる 11 件
- 手間はかかるが可能 6 件
- 専門技術が必要 0 件
対象 17 件。ギャラリーで見る →
作図がないので、技術的な難易度は低い。手間がかかるとされていたのは、写真を使っている事例に集中していた。写真の選定と、文字を置く位置の明暗合わせに時間がかかる。
ただし、最も難しいのは文字を削る編集のほうである。1 行に切り詰める判断は、図形をいくつ描けるかとは別の能力になる。
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この記事の数値は、スライド図鑑に掲載している資料を集計して算出しています。外部の統計は使っていません。 掲載件数が増えると数値も変わるため、本文では「このデータの範囲では」という限定を付けています。 下書きの生成に AI を使い、公開前に人が確認しています。
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