採用資料のデザイン参考11選
2026年9月25日 公開
集計対象:採用資料(143件)
採用資料は、読み手が1人で最後まで読む前提で作られます。話し手の補足がないので、ページの型と色の役割を決めておかないと、途中で読む速度が落ちます。
スライド図鑑には採用資料が 11本、143枚あります。1本につき1つずつ、真似できる作りを抜き出しました。
採用資料/143件
型を1つ決めて繰り返す
長い資料ほど、ページの型を変えないほうが読まれます。型が1つだと、読み手は2枚目以降を読み方を覚え直さずに進めます。
理念のページだけ下地を反転させる
本編で唯一、画面の中ほどを黒い面で埋めています。理念のページだけ下地を反転させ、ほかと読む速度を変えています。左に白い円、右に濃い環を置き、2つを少し重ねています。
別物だが地続きという関係を、言葉ではなく形で示した形です。77ページのうち1枚だけ反転させると、そこが止まって読む場所だと伝わります。反転させるページを増やすと効きません。
16ページで言い切る
番号付き4項目と白丸の箇条書きという組み方を、前のページから変えずに繰り返しています。読み方を覚え直させません。見出しは名詞で止め、下の階層で文にしています。
全体で16ページしかない採用資料です。長さを競わず、型を2つだけ作って中身を差し替えています。書くことが少ないなら、ページ数を増やすより型を減らしてください。
番号を章ごとに振り直さない
本文が2行しかありません。ページの型は同じまま、中身の量だけが項目ごとに変わります。右下には通し番号を丸囲みで置き、章ごとに振り直さず資料全体で通しています。
通し番号にすると、いま何割まで来たかが分かります。章ごとに振り直すと、読み手は全体の長さを見失います。型を1つに決めたあとは、番号の振り方を決めてください。
色と書体を絞る
色数を増やすほど、ページごとに配色の判断が要ります。絞ると判断が減り、作る速度が上がります。
全ページを1色で塗り切る
4つの価値観を、上下左右にずらして配しています。格子に並べていません。見出しはどれも動詞で、名詞で並べるより何をするかが先に決まります。
HeaR のカルチャーデックは34ページすべてが青の面で、白地のページが1枚もありません。文字は白抜きに固定され、色の使い分けという判断がなくなります。図表を載せない資料なら、制約は不利になりません。
色を付ける語を1つに絞る
提供機会と提供価値の2つを、ロゴマークの小さい印を付けた見出しにしています。下に説明を2行ずつ置いています。見出しの中の鍵となる語と、説明の中の1語だけを橙にしています。
色を付ける語の数を1つずつに絞った形です。強調する語を増やすと、どれも強調に見えません。
1行に1語と決めておけば、迷う時間がなくなります。
面を塗るページと塗らないページを分ける
円形のイラストを左半分に置いています。写真を使わずに、事業が届く範囲の広さを絵で表した形です。
右半分には4段を上から並べ、段ごとに文字の大きさを変えて上ほど大きくしています。
本編は薄いクリーム色で、目次と章扉だけ橙のグラデーションに塗られます。明暗が反転するので、区切りのページが形で分かります。
塗るページを先に決めてください。
写真と図の扱いを決める
採用資料には写真がよく入ります。切り方と、文字を重ねるかどうかを先に決めておくと、ページごとに揺れません。
写真の上に文字を直接置かない
左に3つの拠点の写真を縦に積み、右へ会社概要の表を置いています。写真には拠点名を白抜きで重ねています。
表の所在地の欄は、本社・支社・道内拠点の3段に分けています。
1行にまとめず、拠点の数だけ行を取った形です。写真の上に長い文章を重ねると、写真の明暗によって読めなくなります。
重ねてよいのは名前だけにしてください。
図表の色で系統を分ける
月次売上と導入施設数を、同じ形の棒グラフで左右に並べています。片方を橙、片方を青にして系統を分けています。
どちらのグラフも、最新の値だけ円で囲んで大きく書いています。
棒の形と到達点を別々に読ませた形です。2つのグラフを並べるときは、形を同じにして色で分けてください。
形まで変えると、何を比べているか分からなくなります。
事業に合う記号を見出しに置く
4つの制度名を吹き出しの形の枠に入れ、2段2列で並べています。説明は枠の外、下に2行ずつ置いています。
枠の高さが制度名の長さだけで決まるので、4つとも同じ高さになります。
吹き出しは、相談事業という中身に合わせた記号です。資料全体で見出しの左にも同じ記号が付きます。
事業を1つの記号で表せるなら、資料の中で繰り返してください。
一覧と組織図を読ませる
制度や組織の一覧は行数が多くなります。罫線を減らすか、濃さで階層を示すかで読みやすさが変わります。
行の色を交互にして罫線を省く
左に働き方の制度、右に出産・育児と保障の制度を置いています。列を分けることで、どの種類の制度を探せばよいかが先に決まります。
薄い水色と白を1行ごとに入れ替えています。
罫線を引かずに行の区切りを作るので、表が軽く見えます。ネットプロテクションズの資料は、制度に社内の呼び名を付けて紹介しています。
名前があると、読み手が後から思い出せます。
左端の帯で現在地を示す
上段に4つの事業領域を横並びで置き、下にプロダクトの3本部を横棒で敷いています。横棒が4領域すべてをまたぐ長さです。
事業領域が濃いティール、本部名が明るいティール、職種の説明が薄い水色になっています。
3段階の濃さが、そのまま組織の階層を示します。65ページある資料なので、左端には現在地を示す帯が通っています。
50ページを超えるなら、現在地の表示を足してください。
真似するなら
採用資料で最初に決めるのは、ページの型です。上端か左端に章名を出す帯を1本通し、見出しの位置を固定してください。
型が決まれば、あとは中身を差し替えるだけになります。
次に色の役割を決めます。地の色、文字の色、強調の色。強調は1行に1語までと決めてください。語を増やすと、どれも強調に見えません。
写真を使うなら、切り方を1つに決めてください。上に重ねてよいのは名前だけです。
長い文章を重ねると、写真の明暗で読めなくなります。
ページ数は競わないでください。書くことが少ないなら、型を2つだけ作って短く終えるほうが読まれます。
採用資料/143件
この型で作る
読んだ内容をそのまま自分の資料へ移すなら、現物を開いて全体の作りから確かめてください。 各資料の記事には、生成 AI へ渡せる形の書き出しも付けています。
この記事の数値は、スライド図鑑に掲載している資料を集計して算出しています。 掲載件数が増えると数値も変わるため、本文では「このデータの範囲では」という限定を付けています。 外部の統計は使っていません。 下書きの生成に AI を使い、公開前に人が確認しています。
次に読む
記事一覧 →- スライドを参考にするなら見た目より場面で選ぶ
きれいなスライドを見つけて真似したのに、自分の資料ではうまくいかない。原因は腕前ではなく、参考にした資料の読み手が違うことにあります。選び方を整理しました。
- スライドの基本になる4つの部品と6つの型
スライドはヘッダー・本文・図表・フッターの4つでできています。本文と図表の組み合わせ方を6つの型に整理して、実例へのリンクと一緒に並べました。